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アルミ溶接が難しい理由とは?

溶接は鉄やステンレスなどさまざまな金属に対して行いますが、その中でも特に難しいと言われているのがアルミニウムです。
では、なぜアルミニウムの溶接は難しいと言われているのでしょうか。
今回は、アルミ溶接が難しい理由について解説します。
▼アルミ溶接が難しい理由
■融点が低い
金属には融点が存在し、融点を超えると溶ける仕組みです。
溶接では融点以上の熱を加えて金属を溶かしますが、アルミニウムの融点は660℃と金属の中では低めです。
融点が低いと溶接しやすいのではないかと思われがちですが、融点が低いことによって母材がすぐに溶けてしまいます。
そのため、かえって溶接しにくくなるのです。
■熱伝導率が高い
アルミニウムは熱伝導率が高く、熱を加えたときに歪みやすいという特徴があります。
そのため、溶接時間を短縮して素早く作業を行う必要があるのです。
■融点が高い酸化被膜ができる
アルミニウムは酸化しやすく、融点が高い酸化被膜ができます。
酸化被膜で覆われると通常よりも高温での溶接が必要なため、あらかじめ酸化被膜を取り除いておく必要があります。
■ブローホールが発生しやすい
溶接の際に金属内にできる空洞をブローホールといいます。
ブローホールができると溶接箇所の強度が下がってしまうため、管理を徹底しなければなりません。
▼まとめ
アルミ溶接が難しい理由は、主に以下の4つです。
・融点が低い
・熱伝導率が高い
・融点が高い酸化被膜ができる
・ブローホールが発生しやすい
当社では1つ1つの作業内容の技術にこだわっておりますので、金属加工のことならお任せください。

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