異種金属溶接とは、2種の異なる金属を接合させる方法のことです。
高度な技術のため、比較的難しいと言われています。
ただ、異種金属溶接をおこなえば強度のある製品やコストパフォーマンスに優れた製品を作ることが可能です。
そこで今回は、異種金属溶接の注意点についてご紹介します。
▼異種金属溶接の注意点
■高い技術が求められる
通常の金属溶接は、同じ種類同士を接合させます。
しかし、異種金属溶接は特徴の異なる素材を接合させるので、難易度の高い技術です。
そのため、高い技術を持っていないと異種金属溶接をしても、不十分になってしまう恐れがあります。
■電蝕が起こりやすい
異種金属溶接は電蝕が発生しやすいです。
錆びやすい卑金属と錆びづらい貴金属を接合した場合、水などに接触すると電気が発生し、結果腐食を招きます。
特に金属同士の電位差が激しいと電蝕が発生しやすく、腐食のリスクも高まります。
■熱伝導率に気をつける
熱伝導率の高い金属と低い金属を接合させる場合、片方はすぐに溶解し、もう一方は溶けるまでに時間がかかります。
溶解までの時間が異なるため、つなぎ合わせることが困難です。
また、無理やりつなぎ合わせようとすると素材を傷めてしまいます。
溶接できたとしても、継ぎ目部分に腐食が起きたり、溶接割れなどを起こす可能性が高いです。
▼まとめ
異種金属溶接の注意点は、高い技術が求めれる・電蝕が起こりやすい・熱伝導率に気をつけるなどです。
溶接方法の中でも特に難易度が高いため、経験や知識が必要な溶接とも言えます。
当社は高い技術力を持った職人が在籍しており、さまざまな金属加工に対応しております。
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