コラム

溶射と肉盛りの違いについて

溶接の技術には、溶射と肉盛りがあります。
この2つの技術には、どのような違いがあるのかご存じでしょうか。
この記事では、溶接と肉盛りの違いについて分かりやすく解説していきます。
▼溶射と肉盛りの違い
■基材に加える熱
溶射と肉盛りの大きな違いは、基材に熱を加えるかどうかです。
溶射では、材料を溶かしたり溶融に近い状態にしたりして、基材に吹き付けて成膜します。
そのため、被膜を必要とする範囲だけの溶射が可能です。
一方の肉盛りでは、約500度以上の高温にします。
そのため基材の性質や条件などによっては、変形や損傷などを引き起こす場合があります。
■仕上がりの最高の厚さ
溶射と肉盛りの違いは、仕上がりの厚さです。
溶射は金属などを溶融させたりして、基材に溶融粒子を吹き付ける技術です。
そのため、最高で数ミリの厚みになります。
一方の肉盛りは溶接金属を積層する技術ですので、数十ミリまで厚みをつけられます。
そのため溶射と比べて、耐摩耗性・耐熱性・耐食性などを向上させることが可能です。
▼まとめ
溶射と肉盛りは、どちらも基材の性能を高めたり補修したりすることが可能です。
適切な技術や方法で、基材のパフォーマンスを最大限に高められます。
基材や目的に合った溶接を行うには、経験・知識・熟練の技が必要です。
当社は長年培ってきた溶接技術によって、あらゆる基材の溶接にお応えします。
高い技術の溶接をお求めの方は、愛媛県松山市にある『合同会社F.GIRAFFE』までお問い合わせください。

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